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  • 2013.12.02 Monday
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光の帝国―常野物語 〜恩田陸 (小説・ネタバレ)

光の帝国―常野物語
光の帝国―常野物語
恩田 陸

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権力を持たず,群れず,常に在野の存在であれ。

「常野」と呼ばれる人々がいる。
彼らは特殊な能力を有する一族であるが,一般人と変わらず世界を生きている。
一人一人は人間としての悩みを抱き,一人一人がその人生を歩んでゆく。
 春田光紀。
 春田記実子。
 三宅篤。
 三宅美耶子。
 拝島暎子。
 拝島時子。
 岬。
 ツル先生。
様々な常野の人の生きていく様を映し出す,柔らかな物語。
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グッドですよ!(どんな評価だ)


いやはや本当に面白い小説でした。

10篇の短編集ですが,短編というより全てが繋がっており,一つに集約していく過程を物語っている小説です。

一つの作品ごとに主人公は異なりますが,一つ一つが絶妙にリンクされており,常野の人たちの生き様を描き出しています。

作品一つ一つが,とても秀逸で読み応えがありました。

ようは超能力者たちの一族の物語,というわけですけれども,彼らは別段何を意識して生きているわけでもなく,やはり普通の人たちなのです。ですが,力がある以上,その力の意味を考え,そして何かしら歴史に貢献しているような世界なのです。
彼らの一人一人の人生が,とても深く暖かく悲しく,美しいものでした。

倉田泰彦氏だけ哀れな気がするが。


岬(光の帝国)は美咲(国道を降りて・・・・)に生まれ変わったのでしょう。ようやくツル先生は岬に出会えたわけです。長かった哀しみの中で,ようやくツル先生は安堵と幸せを見出せたのですね。
他の人たちはどうなったのだろう・・・・。
信太郎は,ジロ先生は,コマチ先生は,健は,あやは。
ジロ先生とコマチ先生は常野の人間ではないでしょうけれども,やはり二人も一緒に未来を生きていて欲しい。皆ともう一度,ゆっくりとした暖かい幸せを感じていて欲しい。


完成度が高すぎる小説でした。

ツッコミができねぇ(・∀・)

まぁ,亜希子の時を遡る力はいかがかとは思うが・・・なぜに記実子も一緒に遡ったのか。
結局のところ,最強の「常野」は亜希子なんですかね。亜希子の人生が今後の世界の変遷にかかわってくる,ということなんでしょうか。語られることがあるのかなぁ。

TACETさんのHPで確認したところ,なんと現在連載中の「エンド・ゲーム」は「オセロ・ゲーム」の続編であるとのこと。

やべぇマジで読みたい。
バックナンバー探さないと。時子の活躍が楽しみです。活躍するのかな。

ついでにこの「光の帝国−常野物語」は,過去,NHKでドラマ化しているとのこと!

おお,NHKは恩田先生のドラマ化が好きなのですね。

ただちに公式HPを探しました。→公式HP

おお,前田愛,壇ふみ,中村勘太郎とかが出ているのね。豪華!
どうせNHKのことだから,レンタルビデオとかには出ていないと思うので,あらすじを読んでみました。

全然話違うじゃん。

春田記実子が主人公のようですが,全然小説には沿っていない。新たなストーリーというかアレンジというか。
矢田部薫という人が出ますが,これは亜希子のことかな?

あんまり面白そうではない。
でも再放送したら見たい気もする。

いやはやいい小説でした。面白い,これは面白い。
清涼感,というのか静謐というのか,何か不思議な気持ちになれる物語です。
はやくエンド・ゲームもその他の常野の続編を読んでみたいものです。

そういえば,達磨山での4人の女子学生の失踪ってのは関係なかったのかな。
ちょっと気になる。

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  • 2013.12.02 Monday
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  • 15:07
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コメント
こんにちは、失礼します。
友人に勧められ、ドラマを見てからは光の帝国にまったモノです。
私は、ドラマ化する前図書館で本を借りようとしていたときと、最近検索で出てくる本が違うので少しとまどって購入が出来ずにいます。
あなた様のブログへは、その検索中にお会いしました。

先月、やっと常野編を手にして二時間程で読破しましたが、
ドラマとずいぶん違ったイメージを持ちました。
ドラマは、理解力(脳の処理能力が早い)方でないと、理解
しに内容だと思っていましたが、小説は比較的わかりやすい内容でほっとしながら読んでいました。
ドラマのネタバレはしたくはないのですが、能力の凄さをドラマではよりいっそう感じ取れますよ。
常野編の大きい引き出しの話に関連しまして。
そうですね。常野編の「手紙」の内容を拡大して短編にして疑問点解明してもらいたですね。
  • 朝霧 友香
  • 2005/06/12 7:06 PM
いきなりエンド・ゲームを読んでしまった為に、思わせぶりな言葉を使って終始読者の興味を惹こうとしてるけど失敗してるなと思いました
作者の自己満足なのか、ちょっとこの作者は有名なのに酷いと思って検索したらここに辿り着きました
前作が二作もあるのですね
それを読んでないのだから自分が十分に作品を理解できなくて当然ですね
今度図書館で前作を読んでみようと思います
  • 加藤
  • 2015/05/25 6:27 PM
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