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  • 2013.12.02 Monday
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ダ・ヴィンチ・コード

ダ・ヴィンチ・コード (上)
ダ・ヴィンチ・コード (上)
ダン・ブラウン, 越前 敏弥

今年映画化される世界的大ベストセラー小説,「ダ・ヴィンチ・コード」。
いまさらながらですが読んでしまいました。

昔一時期流行った「神々の〜」みたいな1万2000年前の帝国!のようなトンデモ本かと思ったら単なる小説だったのですね。

ある学者が殺人事件の嫌疑をかけられ,逃亡しながらもある真実を追う。
そういう物語です。

ある真実。
それは

聖杯

です。

そう,7人のサーヴァントを連れて7人の魔術師(マスター)が殺し合いをし,セイバーさんがもりもり食事をされて士郎はいじめられ桜は黒くて存在が18禁だし間桐兄は相変わらずむかつく奴で寺の息子の存在価値は不明でライダー意外に萌えでランサーいい奴でアーチャー格好つけすぎで金ぴかも存在価値が間桐なみだし司祭は悪巧みをするなんつー人間・英霊たちが楽しんじゃって手に入れようとしたあの聖杯です。

まぁ,永遠のミステリである聖杯伝説の真実を追究する小説だったわけです。
アーサー王とかも聖杯伝説にからんでいることは知っていたし,それこそインディジョーンズとかの映画でも聖杯なんぞはよく使われていたし,本当にある意味ポピュラーな話題でした。

そんで読んでみたんですが。

・・・・・・・・・・キリスト教の信者であればショッキングな内容なのかな。

というよりも,なんだかそれほど大きな興奮とか「そうだったのかー(AA」とかいう感じは一切ありませんでしたね。
物語としてもちょうど2時間くらいの映画がぴったりなボリュームでしたし。
子供の頃オカルトが大好きだった自分としては,ふーん,というレベルのお話だったような気がします。
謎解きの面白さはどう考えても上巻の最後から下巻の最初のころで終了だし,その後はただのパズルみたいなもので,だからなんだ,という感じでしたね。面白いは面白いけど。

自分はキリスト教についてはさほど知らないので,この物語で語られている真実(?)がどれほどの影響を世間に与えるのかいまいち理解できないところがあるのですが(無信教の怖さというのか),この物語で述べられているように,たとえその真実が真実であったとしても,イエスの偉大さというのかそういうことは何ら普遍なことであると思うし,影響はそれほど大きいものではないのかもしれません。
まぁそれでも売れる理由はわからなくもない小説でしたね。

最後に宇宙人とか古代地底人とか出てくれればもっと面白かったのに。

正直,上巻から下巻の最初まではたしかに「聖杯」に対する謎解きだったので,これは面白かったです(公知の事実なのかもしれませんが)。
ですが,後半はほんとにダラダラと進んでいくというのか,たぶんそういう展開になるだろうなぁと予想していたとおりだったので(導師の正体なんかめちゃくちゃわかりやすかったし),後半は惰性で読んでいたというものでした。

やっぱり実は導師は宇宙人でしたってモルダーが言ってくれれば面白かったのに。

映画館でこの映画を観たいという気持ちにはならなかったなぁ。

亡国のイージス (小説原作)

亡国のイージス 上  講談社文庫 ふ 59-2
亡国のイージス 上 講談社文庫 ふ 59-2
福井 晴敏


さて,あまりにも映画が好みな作りだったため,速攻でベストセラーである原作を読むこととしました。
これだけ売れている作品でありながら今までまったく読んでいなかった自分は相変わらずベストセラー嫌いな性格であります。

さてさて。

原作のほうが面白いよ〜

やはり原作。
一人ひとりのキャラクターの背景がしっかり描かれていて,ストーリーに幅があります。
何しろ,映画では敵の工作員,ジョンヒが突然如月行に対して海の中でキスをするシーンがあるのですが,どうしてそんな行動に出たのかさっぱりわかりませんでした。
原作を読んでようやくわかりましたよ。
やな女ですね。

映画では主人公である仙石先任伍長の家族構成が原作とはきっちりかっちり異なっておりました。奥さんは死んでるし,子供はまだ小学生だし。
たしかに,原作の仙石はもっとマッチョで荒々しい海の男ってイメージですが,真田広之だとイメージが異なるので,主人公の背景も変更せざるを得なかったのでしょうね。
変更したといえば田所。
なんか映画ではなよなよぼんくらって感じでしたが(ストーリーにも何ら関係ないし),原作では・・・・・・・・・・。
いい男よ田所。
悲しい男よ田所。
なぜ映画ではあんな扱いを・・・・。

宮津艦長も副長になっていましたが,この変更には何らかの理由があったのでしょうかね。別に艦長のままでよかったような気がしますが。
ついでに総理大臣もなんか映画では情けない総理だったです。原作でもそれほど格好いいわけじゃないけど,なんか結構覚悟を決める総理ってイメージだったのですが。

とにかく,映画は映画,原作は原作。
映画はそれはそれで完成されているし,とても面白かった。
でも,それ以上に原作はすばらしかった。面白い。とても面白い。
こういう戦争小説とかはあんまし興味がなくて読んでいないのですが(漫画でもしかり。沈黙の艦隊も読んだこと無し),これからは読んでみようかとおもっちょります。

しかし厚い小説でしたが,一挙に読んでしまいましたよ。
お勧めです。




インベーダー・ストリート(朝日ソノラマノベルズ)〜菊池秀行

クソ仕事のせいで、結局神保町どころか普通の本屋が開いている時間には仕事が終わらず、欲しかった本は何一つ買えませんでした。
仕事場を出たのは午後11時近くですよ。
ヽ(`Д´)ノ

んだもんで、地元の小さな本屋が開いていたので、それで何か読む本を・・・・と探していたところ。

インベーダー・ストリート
インベーダー・ストリート
菊地 秀行

を発見しました。

「インベーダー・ストリート」

タイトルに憧れるじゃないですか。
今でいうライトノベル。富士見ファンタジア文庫とか電撃文庫、それらがまだ出ていなくて、かろうじてスニーカー文庫が出始めていた頃。
この業界でダントツに面白い小説を生み出していたのは間違いなく「朝日ソノラマ文庫」でした。

いまや巨匠となっている菊池秀行氏もこの朝日ソノラマ文庫からデビューしています。吸血鬼ハンターDが好きなのは、このブログでもいいまくり。

自分としては朝日ソノラマのなかではとにかく「妖精作戦」が好きでした。
エンディングについては自分の中でも賛否両論でしたが、その後の続編(未来の後日談、というべきですか)「スターダスト・レビュー」も大好きで。

後は「逆宇宙シリーズ」とか色々とありましたが、ともかくソノラマ文庫というのは非常に思い出がある文庫なのですよ。

菊池秀行氏の作品の中で、自分が大好きな小説が2作あります。

それが、
「風の名はアムネジア」

「インベーダー・サマー」
でした。

どちらも菊池秀行氏の初期の作品で、かつ若干異色な作品でもあります。作者本人も認めているし。
「風の名はアムネジア」はアニメ化もされましたが、それでもマイナー感は否めない。やはり、「魔界都市」シリーズとか、そういった華やかさは感じられませんからね。
それでも、自分としてはこの2作品にはとてつもない思いいれがあります。とにかく、雰囲気が好きだったのです。


それが、今回なんと一冊にまとめられて、販売されました。
Σ( ̄□ ̄;)

なぜ合冊・・・・・。
しかも、なぜ、今頃。

だいぶ大人の事情を感じさせるようなものがありますが(ついでに魔界都市新宿の2作品も合冊で販売されていましたな。懐かしい京也)。

それでも買っちまいました。

ええ、罠と知りつつ買っちまいました。

絶対、僕らの年代をターゲットにして新規顧客開拓など狙わずピンポイント攻撃であることはわかっているのですが買ってしまいました。

・・・・・・・・・・・・・もう一度、読みたくなったからですよ。ええ、そうですとも。

「風の名はアムネジア」
これは、全ての人類が記憶を失った世界で、唯一「知識」を学んだ主人公が、謎の少女と共にアメリカを渡るロード小説です。

「インベーダー・サマー」
これは、静かな町で、ゆっくりと異質へと変わりゆく世界のなかで、少年と少女らが奏でる寂しげな青春物語です。

どちらも、「インベーダー・ストリート」のタイトルどおり、「インベーダー」がからんできます。
インベーダーって言葉も使わなくなりましたね。ストレートに「宇宙人」です。
「宇宙人」ネタ、といいますと最近観てしまった最も忘れたい映画である「フォーガットン」とかそういうアメリカ映画を思い起こしますが、そんな作品と比べてはいけません。
非常にセンチメンタルな、内心に問いかけるような小説です。
すでに朝日ソノラマ文庫で発売されてから12年も過ぎた小説ですが、いまだ遜色はありません。
むしろ、新鮮さすら感じます。

昔はインターネットも無く、自分で何かを調べるにも図書館に行ったり本屋に置いてある本を選択してそれで調べたりしていました。ですので、手に入れることができる知識は本当に少なかったと思います。
そのような中では、当然「想像」というものが強くなっていきました。
宇宙人って何だろう、と調べたくとも「映画」がほとんどメインで、あとはカルト系の本くらいしかなかったです。
すると、物語はだいたいおどろおどろしい物語しかなく、アメリカ的な宇宙人しか感じることはできませんでした。

しかし、この両小説の宇宙人は異なります。目的はある程度理解できますが、それでも表立って出てくるわけではなく、緩やかに媒介を解して物語を進めていきます。そして主人公たち、すなわち地球人側にスポットを当てて地球で生きて行く人々を描き出しています。この小説に限らず本当に昔のSFは、人生とかをうまく描いていたのだなぁと感心し、かつ最近のSF小説や映画はどうしてこんなにチープなんだろう、とか思ってしまいます。

最近の海外の映画でも過去のリメイクがメインとなりつつあります。
懐古主義、というわけではないのでしょう。
情報が氾濫したこの現代の中で、新たに「夢」や「想像」を描くことは難しいのだと思います。
そうなれば、昔の「夢」を描いた作品を、再度作り上げることにより、もう一度人々に夢を与えることができるかもしれない、と模索していると考えられます。

この作品は、本当に古い作品です。
それでも、非常に楽しんで読むことができました。それだけの力がある小説です。
読まれていない方がいらっしゃいましたら、一読することをお勧めいたします。

・・・・・・・・・・・・
まぁこうは言っても昔のファンを狙ったピンポイント攻撃という商業的な側面も否めませんがね。
( ´∀`)

13階段 (小説・感想)

13階段
13階段
高野 和明


うむ,面白いというか考えさせられる小説でした。

いまさら,といわれるかもしれませんが,とても面白い小説で,江戸川乱歩賞を取るのも当然かと思います。

ストーリーは今更だけど下記のとおり。

==================================

 再審請求を何度も行っている死刑囚。彼には犯行時点での記憶が無かった。
 冤罪をはらすべく,ベテラン刑務官は傷害致死にて仮釈放された若者とともに,法律事務所事務員として調査を始める。多額の報酬に隠された真実。死刑囚の唯一の記憶である「階段」。
 罪とは何か。贖罪とは何か。法とは何か。
 登場する一人一人が,真実を晴らすべく全てを賭けていく。

==================================


非常に緊迫したストーリーでした。
何よりも,自分と同種の仕事ということもあり,本当に考えさせられた小説です。

もっとも,現実の弁護士事務所がこのような冤罪事件にからむことはほとんど無いわけですが,真実を解き明かそうと考えれば,必ず直面する問題を,本書は適格についていると思うのです。

犯罪,というのは何なのでしょうか。

例えば人を殺すこと。
これは刑法の殺人罪です。
人を殺すことは許されないこと。ではなぜ許されないのか?
それが真理だから?
法で定められているから?
法が優先するのか,それとも人間としての精神が優先するのか。
なぜ,「死刑」という人殺しが許されるのか?
死刑は許されるのか?
根本的な問題ですね。

自分は死刑制度肯定です。( ・ω・)<一応
国民感情論とはいわれますけれどもね。
応報という考えは基本的に許されるものではありません。法が定めた手続により行うものですから,私刑ではないし,終身刑がない日本にとって,無期懲役が最高刑であれば,被害者の命を軽く見すぎていることになりますから。

ただ,この小説にあるとおり,こういった制度は誰のためにあるのでしょうね。
法は国民のために有るわけではない。
国家の規律としてあるものだ。
そういうのは理解できるのですが,やっぱり国民のためにあるべきではないかなぁと思うのです。
罪と罰。本当に相対しているものなのでしょうか。
極論では犯罪者に優しすぎる,という意見もあるでしょう。でもその意見だけではないのも事実です。犯罪者も更正することもあるでしょう。やむを得ない事情で罪を犯す人もいるでしょう。尊属殺人(旧刑法200条)が違憲であると判断させた事件もとても悲惨な状況だった加害者でした。
だからこそ,更正の機会を遮断し,国家権力で国民を殺害する「死刑」という制度に反対する気持ちも当然理解できます。
また,そもそも憲法で「残虐な刑」は禁止されているのですから,絞首刑という手段は残虐そのもので,憲法上の判断からすれば死刑廃止は当然ともいえます。

でも,それでも「死刑」は必要なのかもしれないです。
刑法の一側面である予防効果がありますしね。

本書では,元刑務官である南郷さんが発言しています。
人を殺す人がいるから,死刑がなくならないんだ。
それは事実でしょうね。凶悪な犯罪をしなければ,死刑などいらないわけですから。
でも殺人事件は毎日のように起こる。死刑判決も度々出る。死刑判決が出た後,刑が執行されるまでの間,死刑囚は自らの犯罪を悔やみ,被害者に謝罪の意を述べ,恩赦を求めます。
南郷もいうように,「死刑判決だから悔悛したのだ」ということでしょうか。

死刑論については誰が述べても自分の意見があり,まとまることはないのでしょうね。

さて,この本のもう一つの読み応え場所は,傷害致死で2年の懲役を受け,罪を償い仮釈放された三上さんの葛藤です。
加害者の家族の苦悩,精神的なものではなく,経済的の悲惨さを表現し,犯罪の恐ろしさを物語っています。
犯罪をした後のことを考えてから罪を犯す人は少ないのでしょうが,本当に家族や知り合いは大変ですよ。本人以上に。

自分の経験ですが,やはり逮捕された後,家族から依頼を受けるわけですが,本当に被疑者(被告人)のことを考え,また遺族や被害者のことを考え,苦悩しながら必死で和解金を用意して,減刑(執行猶予判決)を求めているのが現状です。
加害者によっては家族からそんな助けなんぞいらんわ,という人もいるのかもしれませんが,やはり家族は家族を守りたいものです。その姿はたとえ仕事とはいえ哀しいものを感じさせます。

軽率な気持ちで罪を犯している人(微罪だと思う人)は,もう一度自分の周囲を考え,冷静になり,対応すべきだと本当に思います。
被害者も当然,被害者の家族,そして自分の家族まで破壊させるほど,今自分がやることは大事なことなんでしょうか。
あいつ,むかついたから殴る,ということはよくあることですが,その結果如何では傷害致死罪です。この小説の三上さんと同じですね。
賠償金は数千万円。当然です。仮に執行猶予判決がでたとしても民事責任は逃れられない。当然,交通事故ではないのだから保険などなく,自腹で払わなければならない。
平成17年1月の改正により,明確に自己破産では逃げられなくなりましたしね。
安易な気持ちで暴力とかふるわないで欲しいものです。


ああ,書いていてわけわからない感想になってしまいまして,意味わからん状態になってしまっていますのでここで終了。書きなぐり状態ですな。

ただ,やはりこの小説は面白かった。
そういいたかっただけなのですよ(´・ω・`)

映画化もされているようだけど,何となく映画版は見る気がおきないなぁ。


D-白魔山(上) ―吸血鬼ハンター17巻 (小説・感想)

D-白魔山(上) ―吸血鬼ハンター(17)
D-白魔山(上) ―吸血鬼ハンター(17)
菊地 秀行, 天野 喜孝


いつもいつのまにか新刊が出ている吸血鬼ハンターD。
大好きな小説ですので,すぐさま購入,すぐさま読了。

で。

古代水晶宮語って何ですか( ´∀`)

突然新たに発表された設定!

神老って設定もあったかどうか既に記憶に無いですし。


もう学生時代から読み続けてきたこの吸血鬼ハンターD。
新たな発見がどんどんでてとてもわくわくしますよ(・∀・)

しかーも今回の最強の敵,ギルゼン公爵!!!

もういつも最強の敵に出会っているような気もしないでもないですが,今回最強の敵です。菊地先生も「今回は相手は少々手強い。正直,これまでとは比べものにならないほどの強敵」と仰っています。

でも結果はいつもどおりでしょ。
ついでにヒロインとして出てきているリリア。
下巻で吸血鬼化して殺されるんだろうなぁ・・・・。
何だか,サブキャラの女性とかが最近とても意味の無いキャラになってしまっている気がします。
昔は,とても重要な位置をしめていたのに・・・。妖殺行とかさ。

ついでに最近とみに思うのですが,

左手,よく喋るな!


昔もよく喋ってはいましたが,かなりおしゃべりになっているような気がします。
下品なのはかわらねぇけど。
Dも冗談を口にするし。そんなんDじゃないやい。
Dはな,もっと殺伐とした(ry

そういや,吸血鬼漫画や小説にはつきもんなんでしょうが,Dはいつになっても出てこないキャラがいますね。

ヘルシング。

この人の子孫はDの世界ではどうなっているんだろう。
非常に気になります。

緋色の囁き〜綾辻行人(小説・感想)

緋色の囁き
緋色の囁き
綾辻 行人

(めりー・・・・・・

                         ・・・・・くりすます)


随分と古い小説です。
1988年に出た小説ですから,もう17年も前の小説になるのですね。
偶然,本屋で何か面白い小説ないかなぁと思っていて,綾辻先生の本でも読むか、と思って手にした小説です。

あらすじはこんな感じ。

-------------------------------------------------------------------

全寮制の聖真女学園。名家の子女のみ入学し,徹底したお嬢様教育を施す名門女子高校。

朝の挨拶は「ごきげんよう」。廊下を走るはしたない生徒などいるはずもない。
生徒会は山百合会と呼ばれ,華麗なる薔薇様が集う館があり


名門宗像家に引き取られ,突然この高校に入学することとなった冴子。
しかし,冴子が入学した直後,「魔女」と噂されていた同室の生徒が焼死体で発見される。
35年前,同じく魔女と呼ばれていた少女が焼死体で見つかったのと同じように。
クラスメイトの信頼を受けている謎めいた超お嬢様,綾はいったい何者なのか。
殺人は連鎖的に行われ,恐怖が学園を包み込む。
一人,また一人と白刃の光に若き魂を失っていく。

緋色の夢。血の記憶。
冴子は思う。自分は一体何者なのか。
緋色の記憶。血の夢。
もしかして,自分は・・・・・。

-------------------------------------------------------------------

読み始めてすぐに思ったことは,


マリアさまがみてる


ではなく,

恩田陸先生の「麦の海に沈む果実」でした。

規律の厳しい全寮制。
絶対怪しい冴子の伯母の校長先生。
閉鎖された学園。
強大な権力。

厄介払いで入学させられた生徒などは,麦の海に沈む果実でいえば「墓場」組ということになるでしょう。

んだもんで,しょっぱなから主人公の冴子が胡散臭いと思ってしまいました。
自分にとってとても大好きなキャラである「水野理瀬」を思い出してしまいましたよ。理瀬みたいにおどおどしていて,気弱な少女という雰囲気。もうぴったり。
冴子のイメージは理瀬に決定でした。

しかし,やはり恩田先生と綾辻先生は全く異なります。
読めば読むほど,全然違う展開になっていきます。

途中に挿入される緋色(血)の夢。
めりーくりすます,という括弧書きの言葉。
この夢は,誰の夢?
そう話は変化していきます。

結末は途中で予測できるものだったので,「殺人鬼」ほどびっくりするようなエンディングではなく,ある意味拍子抜けしてしまいますが,それでもこの完成度は何なんだ。17年前の小説とは思えません。
ある意味,現在で言うホラー少女漫画のような雰囲気ですが,とても素晴らしい小説でした。怖い,というのは一切無いけど,ミステリというよりもホラーなんかな,やっぱり。
現在のマリみてブームなどから考えれば,コバルト文庫とか富士見ファンタジア文庫でも出ていてもおかしくはない小説。綾辻先生からみればとても納得できない言葉かもしれませんがごめんなさい。
百合キャラもでてくるしさ( ´∀`)

綾は最後はあーなるとは思わなかったです。この人は○○○だと思ったんだけどな。まぁお約束ともいえるけれども。
この小説で気になるのは,その後がどうなったか,というところでしょうか。正直,これだけの騒ぎになったわけですから,いくらなんでも宗像家の力であっても隠し立てはできないでしょう。
学園はその後どうなったんだろう。普通生徒も全員逃げるだろうし。
どうでもいいけど心配してしまいます。

比べる必要も比べる理由も無いけど,どちらかといえば自分は「麦〜」の方が好きです。あの不思議な雰囲気は恩田先生の文章ならでは。
ただ,綾辻先生の独特の雰囲気も大好きです。自分はほとんど綾辻先生の小説は読んでいないけれども,突然地の文に挿入される(きよし・・・このよる)とかの括弧書きが出てくると,誰の台詞じゃ!と殺人鬼のときのように疑ってしまいます。

この囁きシリーズは,まだあるみたいなので,今後はそれを読もうと思っています。
わくわくしますねー。

星界の戦旗 4巻 (星界の戦旗検総造犹空)の感想(ネタバレ有)

星界の戦旗 4 (4)
星界の戦旗 4 (4)

大好きなSF小説の続巻がいつの間にやら販売されていました。
全然,気づかなかった。
いったいいつ発売されていたんだろう・・・・。

さて,神保町の書泉で購入。
相変わらず表紙は赤井さんの絵でまさにライトノベル。
でも中身は表紙とは全く違く,ルビ振りまくりだけど真っ当なSF小説です。
アニメにもなっており,今後3期シリーズもやるそうで,かなーり有名な作品ではあります。

ええ,私はストーリーに惚れているのです,この小説。
純粋に,ストーリーが面白いのです。
設定も素晴らしいです。アーヴとか平面世界とか,そういう設定が素晴らしいのです。
SFとしての設定が素晴らしいのです。
今後果てしなく続くであろう戦争について,かなり気になるものであります。
まさに,スターウォーズなど遥かに超えているSFであるからこそ大好きなのです。


決して「ラフィール萌え」なんという理由で買っているわけではありません。


ええ,決して違います。純粋に物語として好きなのです。決して「〜であろ?」という謎の皇族らしい語尾が好きだとか,かなり冷徹なように感じさせるが実は純粋で優しい心の持ち主だとか戦闘が好きで死ぬことを厭わない厳然たる思いが美しいとかたまに間抜けなところがあるところが素晴らしいとかジントが死にそうになり泣きながら「ばか」とかいうところに悶絶しそうだとかそういうことは一切ありません。
断固として主張させていただきます。


信じて。(´・ω・`)


さて,萌え萌えなラフィールがちょこっと出世し,自分で操舵できない艦長になり,3巻からしばらく経った頃の話のようです。

どうも読んでいると,そういった年月が過ぎているようには思えませんが。
ラフィールはアーヴだから長寿だし,成長しないのはわかるけど,ジントはただの人間なんだからもう少し大人びてしかるべきと思うのですが。

二人とも精神的には星界の紋章のときに比べてあんまし成長していないような気もするし。

さてはて,前作である星界の紋章から発生した人類統合体らとアーヴ帝国の戦争も,どんどん状況が変化していきました。
ハニア連邦との同盟の話(裏切り?)も出てきたし。ラフィールの弟ドゥヒールがかなーり重要な立場になりかねないし。皇帝の孫ってのも大変だな。
新キャラクターがわさわさ出てきたので,理解するのに困ります。
また,3巻からかなり間があいたこともあり,アーヴ語に慣れなく,ルビがえっらい邪魔に感じてしまいました。

総じて,ラフィールとジントの活躍が少なかったという印象が有ります。戦争ばっかりしとるなぁって感じ。仕方無いとは思いますが(3巻がかなりラフィールとジントラブラブの話でしたからね。その反動か)。

そして思いっきり中途半端な終わり方をしました。
ページ数から考えて,たぶん終わらないだろうなぁと思いながら読んでいたので,さほど驚きはしませんでしたが,ここまで「次回に続く!」という終わり方だとは思いませんでした。
現場に居合わせたジント,本当に不幸な星に生まれたんでしょうね。拘束されるのでしょうか。諸侯なのに,ほんと,不幸。

ただ,何となくですが,この帝都侵攻はかなり大変なことになりそうな予感。
皇帝が死去するのでは・・・・という思いがあります。
圧倒的優位にたっているはずのアーヴが,この侵攻により大打撃を被る,という感じになってしまうのでしょうか。
作者もはっきりと前半のクライマックスと言っているわけですし,本当に気になります。

5巻がはやく発売されないかなぁ。実に待ち遠しいです。

3巻から4巻が発売されるまで3年半以上も経っているのか・・・・・今年中に5巻を読むことがあるのかな・・・・(´・ω・`)
頑張ってください,森岡浩之先生!




吸血鬼ハンター D−血闘譜

吸血鬼ハンター D−血闘譜

待ちに待ったD最新刊です。

吸血鬼ハンターDは,自分にとっておそらく一番最初にはまったファンタジー?小説になると思います。子供のころ,まだ朝日ソノラマ文庫が「妖精作戦」とかが売っていた時期,魔界ハンターよりも先に見て衝撃を受けたものです。
西暦12000年以上という半端ない時代設定,そして吸血鬼が世界を支配し貴族と呼ばれ時代を制していたのは過去となり,貴族の時代もすでに終わっているという設定に痺れました。Dは吸血鬼ハンターでありダンピール(吸血鬼と人間のハーフ)で,あまりにも無敵で最強,ついでに無口。ハードボイルドで格好いい。小説はほとんど1話完結形式で,一つ一つのドラマが実に泣ける。特に3作目である「D−妖殺行」は本当に哀しい吸血鬼と人間との恋愛を描いていて,最高傑作と思われます(なお,このD−妖殺行がつい最近アニメ化されたものです。あれもどーかなとか思っちゃうけど)。
作者である菊地秀行先生はデビュー2作目にしてこんな大設定を作り上げて,自分のライフワークまでしてしまったのですね。正直,これだけ長い間読み続けている小説はありません。傑作です。

自分としては,昔からこの作品だけは映画化してほしかった。それもアニメなんかじゃなく,本当に外国人が主演するハリウッドの映画として。絶対に海外にも受けるって,と思っていました。現在はブレイドとかそういった似た作品があるので,今から作っちゃったら二番煎じとか言われそうで非常にむかつきます。

今回の作品はまた異色ですね。
今回の貴族は5000年の眠りから目覚めたマキューラ男爵。今まで出てきた強いごつい偉そうな貴族とは異なり,デブ・ハゲ・ぶさいくと三拍子整ったわけのわからない貴族です。吸血鬼=美という方程式を思いっきり壊したある意味素晴らしい相手です。
このデブは陽光の下でも生きていける特殊な貴族,ということですが,今までのDの作品にそんな吸血鬼はゴロゴロしていたような気がするんですけど言っちゃダメですか。

DのDはあの方のDということで,Dのお父ちゃんが誰かは皆が知っていることなんですが(お母さんもあの方のはずです。ミナちゃん),本編ではさらなる真実があることを匂わせていますね。「成功例はお前だけだ」というのはDNAでの話,ということらしいのですがDのお兄ちゃんが出ていた話があったような気がしますがそれは言っちゃダメですか。
そういえばヘルシングの子孫とか出てこないのかなぁ・・・・。

今回のDは非常に特殊です。終わらないし。菊地先生もあとがきで本当は当然アレするつもりだったけど愛着が湧いたのでああしちゃったいって話していますから,今後もデブは出てくるのですね。楽しみ。

さて,気になることがあとがきに。
「翻訳・映画化・アニメ化」とあります。
翻訳は世界に出るということで非常に嬉しい。
ただ,気になるのはアニメ化と映画化が別に書かれているところ。まず,Dは2回アニメ化されています(最初のアニメ映画の主題歌はTMネットワークなんだよね)。しかしわざわざもう一度アニメ化,というところは,アニメ映画なのか,それとももしやテレビアニメなのか,非常に気になります。
さらに映画化。これはどういう意味なんだろう。本当に実写でやってくれるのかな。それが本当に気になる。実写だったら誰がDやれるんかなぁ。日本人は最初っから却下だし,外人だったら・・・・・・自分的にはクリストファー・ランバードとか思っていたんだけどもう年食ったしなぁ。

うう,気になります。

しかしいつもながら気になるが,この作品の話の内容とタイトル「血闘譜」ってどういう関係があるのだろう。適当なのかな。

催眠

催眠―Hypnosis
催眠―Hypnosis
松岡 圭祐

 小説の感想第一弾は,松岡啓祐先生のバカ売れヒット作睡眠じゃなかった「催眠」です。

 この作品がとてつもなくベストセラーであることは知っていたのですが,何となく読む機会が無くて,ようやく読んだものです。
 と,いうよりも最初は↓を最近になって観たからなんですけどね。

催眠
催眠

 ホラーが好きな自分としては,まぁ「リング」の駄作派生作という感じで観ていました。キャストは有名どころを選んでいるのですがどうしても緊張感が無いというか語られるべきところが充分に語られていないという気がしていました。
 結局,入絵由香ってのは本当にファティマ第七星雲の宇宙人なんかい!と思っていたのですが,どうしてこれがベストセラーなのかと思って,小説を読もうとしたわけです。

 全然違うじゃないか(´・ω・`)
 小説はきちんとした「催眠」というものを論点において,ホラーでもなんでもなく精神のカウンセリングを題材としたサスペンス(?)小説ではありませんか。人,死なねぇし。警察官自殺しないし。
 どうしてこの原作からあんな映画が製作されるのか,はっきりいって理解できん。
 原作者の意向は無視なのか,それとも原作者がそれを求めていたのか。
 
 続編の「後催眠」というのはまだ読んでいないので,それで解決するのかなぁと思っていたのですが,ネットでちらほら読んでいると,何でもこれまたベストセラーである「千里眼」と繋がっていて,そっちで解決するとかしないとか。
 また公式HPを見てみると,催眠の特別版もあるとかないとか。しかもそれがドラマ版につながっているとかいないとか。
 もうわけわからん∩( ・ω・)∩

 あまりに古い作品かつ有名どころをいまさら何を言っているんだ,と批判を受けそうではありますが,今,ようやく本書を手にした自分としてみれば,何なんだろうと思ってしまうわけです。

 とりあえず,次は「千里眼」でも読んでみるかな。これもまた続編がたくさんあるなぁ。読むだけでも大変だ。これだけベストセラーになっているんだから,面白いんだろうけど,こんなに作品があるとちょっと気後れしてしまいます。
 む,「千里眼」も映画化されているんじゃないか。これも観てみますか。
 
 ・・・・・ちょっと不安だけど(レンタル代無駄にならなければ良いが)。
 

 

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